神経痛と筋肉痛の違いは?原因と症状

筋肉痛の予防と対策

 

 

普段からよく動かしている部分の筋肉は、筋肉に血液を送る毛細血管もそれに伴って発達しています。しかし一方で、あまり使っていない部分の筋肉は、その毛細血管も十分に発達していません。従って、急激にその筋肉を動かすと、損傷した筋線維に血液成分を集めるのに余計に時間がかかります。発痛物質が生産されるまでの時間がかかるとも考えられます。

 

スポーツマンのように普段から筋肉をよく使っている人は、多少筋線維を傷めても修復が比較的すぐに進むので、筋肉痛が起こりにくいと考えられます。

 

ちなみに俗に、「歳をとると筋肉痛も遅く出てくる」と言われますが、これも実証されたものではなく、確かではありません。筋肉痛があまりにもひどいと数日では治らないので、階段の上り下り程度でも苦労することがあり、日常生活に支障をきたす場合も考えられます。

 

筋肉痛を起こす最大の原因は、明らかに日頃の運動不足です。筋肉痛に悩まされないためには、日頃から適度な運動をする習慣をつけておくべきでしょう。また、運動をする際は、ストレッチなどによる準備運動、運動後のクールダウンも行い、筋肉への負担を軽くするようにした方がいいでしょう。

 

病気やケガが隠れている筋肉痛もありますから、その場合は病院に行きましょう。例えば、痛みやこわばりが1週間以上経っても取れない状態だと、まれですがリウマチ性多発筋痛などの疾患の可能性があります。また、局所に急激な痛みがあるなら、ケガや骨折をしている可能性があります。特に運動をしていないのに筋肉痛のような痛みがあるなら、内臓疾患の可能性があります。